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OCT MAGAZINE

2006.11.06

ビクター

 こんにちは、田中です。今週は驚異的に投稿が遅れてしまい申し訳ございません。
 実は先週、岡山・倉敷に行ってきました。大原美術館やアイビースクエアをはじめとし、蔵屋敷や近世建築物が建ち並ぶ、いわゆる「美観地区」っていうところです。有名な観光地なので平凡ですが、しかし、ちょっと違う目線でみると結構面白いです。
 例えば、この地域(旧 倉敷村)自体が昔は入り江の海だった所なのですが大阪冬の陣の際に軍需港として開花し、干拓がすすみ商業地主がこぞって蔵を建てていった、今で言う、いわゆる「乱開発地区」、「乱開発コンビナート」です。近年になってクラボウ、クラレ、中国銀行の創設期の経営者大原孫三郎氏とその後継者大原總一郎氏が歴史的都市ローデンブルグ(ドイツ)に見立てて古い町並みを取り壊すのではなく伝統美を残しながら発展さたいとし、今日の街並みとなったそうです。
 そういう意味では、最近やたらと「エコロジー」だ、「ランドスケープ」だ、という声がありますが、そんな事をそんなにシビアに考えなくても300~400年も経てばどんな開発や建築でも時間というテイストが「美観」なるものに変えていくのではないかとさえ思わせてしまいます。
 夜は「倉敷アイビースクエア」というホテルに泊まったのですが、実はこのホテル、僕がまだ8才か9才ぐらいの子供の時に家族旅行で一度泊まったことがあるのです。あれから約30年、まったく雰囲気は変わっていませんでした。有名な話ですがこのホテルはもともと明治時代に建てられた倉紡という紡績工場を昭和49年にホテルに改築したのです。いまでいう「リノベーション」の先駆けですね。しかも今に至るまでそのスタイルを貫き通しているところが更に素晴らしいですね。巷では「リノベーション」ブームにあやかって様々な改装・改築がなされていますが、折角の「リノベーション」も当初のコンセプトを30年以上も保持し続けるものが今後幾つあるでしょうか?単なる工場が30年以上もその余命を延ばし続け、今も現役として活躍する建築ってちょっとすごいですよね。(ちなみに建築学会賞も受賞しているらしいです)もし、倉敷に泊まる機会があれば、内装、設備はちょっと古臭いですが一度泊まってみてください。宿泊料もリーズナブルです。
 倉敷では「美観地区」以外に「本町通り」や「東町通り」といったところに観光地ではない純粋な町並みも残っています。実際に人が生活し、商いをしそれでいて美観を大切にしようとしている町並みです。そんな周辺地域で見つけたおもしろ建築です。名づけて「ビクター犬 ハウス」です。(写真をアップしておきます)たんぽぽハウスの藤森照信さんもきっとびっくりするであろう店舗兼住宅です。山陽堂という骨董品屋さんなのですが、ご主人のビクター犬に対する情熱というか執着心のパワーが建築を包み込んでいます。屋根だけではなく、店内にも「ビクター犬」が無数に・・・圧巻です。
 ところで話は変わるのですが岸上先生の「MAKU」建築士会連合会賞奨励賞受賞がなんとあの「早稲田大学芸術学校」のホームページの冒頭で紹介されています。是非みなさんも見て下さい
 これを機会に「早稲田大学芸術学校」のホームページのリンクを増設しました。皆さんと同じ専門学校生の学生作品も掲載されていますので是非参考にしてください。
 では、今週、学校であいましょう。