みなさんの心に残っている言葉や詩や歌はどんなものがありますか。
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人生で壁にぶつかったときやつらい時。悲しい時。
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恋人とけんかした時。友達や人間関係が上手くいかない時。
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また、ハッピーな時や元気を出そうと思う時。
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どんな言葉や詩を思い出しますか。どんな歌を聞きますか。
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それは古くからの言葉、名言といわれるものに限らず、ふとした日常の中で
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聞こえてきた言葉が心の残ることがあります。
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先日、ネットのニュースで「オグリキャップ死す」という記事を見ました。
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みなさん知ってますか。サラブレッド「オグリキャップ」
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「怪物」と呼ばれ、当時はおじさんのものだった競馬に女性客や若者の人気を集め
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競馬ブームの火付け役となった名馬ですね。
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僕は (今話題の???(笑)) 賭けごとをほどんどしないのですが、一度だけ競馬にはまったことがあります。
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それは、中学校2年生のころ。たまたま見た日曜日のテレビの競馬中継で「スーパークリーク」という
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馬が他の馬を寄せ付けない圧倒的な強さで勝ったレースを見て、「おお~ブラボー!!」(・。・;
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とサラブレッドの颯爽と駆け抜ける姿に感動し、それ以来ビデオにまで撮って見るほど はまりました。
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残念ながら (お金もないしね・・・) 実際に賭けが出来ないので、テレビの前で勝手に予想して出走する馬の情報など
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ノートにまとめたりして、ひとり盛り上がっていました。。。
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僕が はまっているころ、オグリキャップはこれまでの連戦がたたり年齢的にも最盛期を超えていて、
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以前の輝きを失たままレースに出ても勝てない状態でした。
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それでも彼の過去のレースや産まれなどエピソードを知れば知るほど好きになっていました。。
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そして迎えた師走。年内最後を飾る第35回有馬記念。。。その年の名馬だけのレースが彼の引退レース。
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もう勝てないと言われ、人気もありません。
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その日僕は友達と焼肉の食べ放題に行き、みんなで公園で花火でもしてワイワイしようと約束していました。
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約束の前に川添君の家で(競馬仲間の川添君。何気に話したら彼も競馬好きだった)二人で観戦。
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僕の予想はもちろん1着オグリキャップ。彼は「それは絶対なかて~」(それは絶対ありえへんて)
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僕は「さいごやっけん、必ず勝つけん!」(最後やし、必ず勝つで)
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テレビの前。川添君のおばあちゃんからもらったジュースを飲みつつ、固唾をのんで見守る中
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中学生二人の夢と希望を乗せたレースが始まりました。。。
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レースは例年よりの遅い遅いペースで進んでいきます。。どの馬も様子を伺っているのか
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なかなか変化が起きません。ほどんどの馬が団子になったままついに第四コーナーに差し掛かりました。
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その瞬間テレビに映し出されたのは、群れとなって走る馬群に飲み込まぬよう
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人生のすべてを掛けて必死でもがき、ありったけの力を振り絞る男の横顔でした(雄馬だからね・・)
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その雄姿に手に汗握りながら、「いけ~!」と叫ぶ僕。
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不敵な笑みを浮かべながら静かに見守る川添くん。
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その時。僕の耳に聞こえてきたのは、公平に中継するはずの実況アナウンサーが力強く応援する声でした。
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「さぁ、第四コーナ~!!。さぁここからだ!がんばれ オグリキャップ!」
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僕の声を代弁するアナウンサーの声とともに、オグリキャップは1着でゴールを駆け抜けました。
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「オグリ!オグリ!」の大観衆の叫びを中継するテレビの前で感動と驚きで茫然と立ちつくす僕。
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「すごかね~!、おまえ当たったやん!ぎゃんすごか~」(すげ~な~!お前当たったやん。めっちゃすごいやん)
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と興奮する川添君。
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みんなとの待ち合わせ場所に二人で自転車漕いでる間中、ぼくの頭の中はレースのことでいっぱいでした。。
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誰にでもそれぞれ感動した言葉や歌の歌詞や詩があると思います。
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そしてその言葉が元気をくれたり、前向きな気持ちにしてくれたり。。
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僕にもそんな歌や詩があります。
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あの時アナウンサーが叫んだ言葉もオグリキャップの姿とともに
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僕の心に残っていて、いまでも思い出します。
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「さぁ、第四コーナ~!!。さぁここからだ!がんばれ オグリキャップ!」
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TA中島
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