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OCT MAGAZINE

2005.11.30

ひさびさのOFFです

 おはようございます、田中です。今週は急激に寒くなりいよいよ冬将軍の到来を感じます。みなさん風邪など引いていませんか?僕は今月は猛烈に忙しくて休みなしの11月でした。ついに耐えられずに今日は久々のOFFを取りました。年末ってなんでこんなに忙しいのでしょうか?別にただ12月から1月に変わるだけなんですえどね・・・。たまには7月とかを年末にしてもらえばもうちょっと忙しさがバラけるのではないでしょうか?
 今、世間を賑わせている「構造計算偽造問題」ですが昨日、国会の参考人尋問が行われていましたね。建築を学んでいる皆さんも少なからず関係のある問題ではないでしょうか?キーワードのひとつとして「経済設計」という言葉が出てきていましたが、「経済設計」とは安価ということでしょうか?これは僕自身もビジネスでずっと念頭に置いてることなのですが元・経済学部の僕としましては経済的効率とは需要・供給・利潤のバランスであって単純に安いということではないと思います。今回の事件は安くすること(コストカット)により需要を増やすという安易な手法に頼ったため超えてはいけない一線を超えてしまったようですね。日本は以前、大量生産・大量消費による低コスト化で経済的発展を遂げた経緯があるためそういう傾向に走りやすい国民なのかもしれません。しかしコスト競争の行き着く先には未来はありません。早かれ遅かれ超えられない一線が現れます。古いところでは長谷川工務店(現長谷工コーポレーション)の海砂問題なんかもそのひとつかもしれませんね。
 コストカット以外にも需要を高め、かつ利潤を高めるという手法もあります。おなじみのところでは「エルメス」「ビトン」「グッチ」などの高級ブランド路線やトヨタの「レクサス」、ユニクロの「ユニクロ+」、野村不動産の「PROUD(旧ステイツ)」シリーズなど質が高いことを売りにして経済的にも成立している例はいくつもあります。でも、どの分野でも共通しているのはいい物をつくっている所はいいものをつくること自体に力を注ぐのは勿論のこと、いいものであることを一生懸命に人や社会に伝えようと努力しています。
 設計や建築も物づくりする人間の一分野であると僕は思います。そうであればいい物をいい物だと理解してもらえる力というのも設計・建築の力と同じくらい必要だと思います。「いい物だから高い」ではなく「いい物だから高くない」という考え方を社会に対して働きかけていくのが僕らの役割ではないでしょうか?「いい物だから高い」では一部の金持ち相手のパトロン商売でしかないと思います。
 皆さんの取り組んでいる「卒業設計」もコストパフォーマンスまで問うものではありませんが、しかし物を設計すると言うことはそれを建築する以上、何らかの得るものがあるという前提があります。単なる自己満足の主張に終わることなく、設計者はその価値感を形として表現し、説得する義務があります。そういった気持ちで取り組んでほしいですね。
 ではまた学校で会いましょう。