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OCT MAGAZINE

2006.05.17

雨で憂鬱です。

 こんにちは田中です。今日は雨で憂鬱です。沖縄地方はすでに梅雨入りしたそうでいよいよ梅雨の季節に近づいてきたようですね。大阪のような都会に居るとなかなか季節感を感じる機会が少ないですね。でも建築には結構季節感って大切だなあって最近感じます。凍結深度や風圧力、空調設備といった技術的なこともそうですが、それだけでなく空間そのものをイメージする時に建築というものはずっとその場所にに鎮座するわけですから絶対的にそこには空間の春夏秋冬があるわけで季節ごとに空間のイメージが異なると思います。一つのイメージで創られた空間と四季のバリエーションを意識した空間では創造の深度が異なってくるのではと思います。「徒然草」でも五十五段に「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と季節と建築との関係を問うています。ですからできるだけ季節を意識的に自分に取り込みたいですね。
 さて、中間プレゼン発表の出来はどうでしたでしょうか?思っていたことが表現できたでしょうか?僕なりの感想を少し述べます。
一、スケッチ、写真、模型等、イメージを喚起させるアイテムを一切持たずに話だけで発表した人、そういう人は建築よりも噺家かテレホンアポインターを目指すべきでしょうね。建築というのは最終的に有形であり、形にしていかなければなりません。そういう形やイメージを相手に喚起させ、共有する作業がプレゼンだと僕は思います。オーディエンス(聴衆)は口先だけでは何もイメージできません。表現者として失格ですね。イメージの共有ができないという人は設計者であれ施工者であれ、もちろん施主(事業主)としても失格だと思います。
一、「カフェ」にするとか「集会所」「保育所」という設定はその空間の機能を定めているだけで決して建築ではありません。建築は「何か集まりたくなる空間」や「お茶をしたくなる空間」「子供が居座りたくなるような空間」を創ることだと思います。そういう空間を創造する為に動線を操作したり、空間を覆う建築物を創ることだと思います。カフェにするのか保育所にするのかは運営の問題だと思います。物理的にも建築物は最低でも30年ぐらいは残る物ですが「カフェ」や「保育所」という一機能が30年以上も続くとは思えないです。もっと本質的な深度で物事を見て欲しいですね。
 勿論、外壁の素材やテクスチャ-的な話は本来のイメージを補完するものでそれがメインでイメージするということはありえないと思います。
一、敷地の読み込みで「自然が多い」とか「人の動線がない」「寂しい」とか直接的な読み込みが多いように」感じたのですが「なぜ、そうなったのか?」「どうあるべきか?」という読み取りが無かったように思います。「自然が多いのは善か悪か?」「寂しいのは善か悪か?」「川との都市での関わり方」などなど。例えば「自然が多い」といっても僕的には周辺の「造幣局」「河川公園」「市長公邸」など施設によってもたらされた官製自然だなって感じです。逆にいえば財政問題が取り上げられているご時世での公有地の未活用ともいえます。それに対する反応は肯定、否定を含めて無かったような気がします。自分自身の是々非々をもう一度問い直してもらいたいですね。
 堅い話はさておきまして5月27日の「高山寺」見学会ですが是非皆さん参加して下さい。日本の現代建築や近代建築の基には寺院建築があります。日本人の美的感覚、風土、宗教的感覚が寺院建築には詰まっています。そういう感覚は今の建築に息づいています。そういう感覚を是非磨いてもらいたいと思います。参加する方は22日までに田中までご連絡ください。それから20日土曜日には14時から「吉坂隆正展」で内藤廣さんの講演があります。昨年の遠足で行きました「海の博物館」の設計者でもあります。是非聴講してください。
 来週のFREE☆HAND講座は今週延期になりました安藤忠雄設計 光の教会「スチレンボード模型」の製作です今回に限り2週連続のプログラムとなりますので是非参加して下さい。又、こちらの運営ミスで急遽延期になったことをお詫びいたします。
 では学校で会いましょう。