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OCT MAGAZINE

2007.12.13

オムライスと建築の話

こんにちは、TAの田中です。

いよいよ明日を持ちまして今年の卒業設計の講義は終わりです。いよいよ「今年も終わりだなぁ」っと感じますね。

と、いうことで卒業設計提出まで「残り57日」です。全日程の56%が終了いたしました。あなたのスケジュールは提出に向けて進んでいますでしょうか?「未完の大作」という言葉はありますが、「未完の提出」はありえません。心して取り組んで下さい。

最近は「期限を守る」という事を何かと軽んじる人が多い世の中ですが、「期限を守る」というのは単なる「道徳」上の話ではなく民法136条に「期限の利益」として定められています。これは一度、「期限」を定めた場合、期限が到来するまでは如何なる事情があっても先方にその債務や履行を請求出来ない代わりに、期限が到来した場合は「期限の利益の喪失」と言って如何なる理由があっても、又、如何なる不利益を生じても一括精算しなければならない、という厳しい掟です。「民法」という法律ですから「卒業設計」を含めた人の生活全般に及ぶ法律です。

ですから「期限」が訪れるまでは講師・TAも「仏顔」かもしれませんが、「期限」を過ぎれば不本意ですが厳しい対応が待っていると覚悟して下さい。

 

さて、以前、このBLOGで「最近、オムライスに凝っている」という話をしましたが、今日は今までに訪れたお勧めの「オムライス」屋さんを二、三軒ご紹介してみようかと思います。

まず、一軒目は大阪市・港区築港の「オーション・ビュー」です。ここは10年前ぐらいに初めて行ったのですが、今まで訪れた「オムライス」屋の中では僕的には☆☆☆☆☆ですね。ここは戦後間もない昭和24年に先代が開店したそうですが、築港という街を反映し元々、外国航路の船員向けの食堂だったそうです。シンプルな店内や大蔵省認可の外貨交換窓口が残っているなど現在も店の佇まいそのままです。「OCEAN」を「オーション」と発音するところは時代を感じます。

「オムライス」自体の味は「ケチャップをかけないオムライス」を豪語するだけあっていい味加減です。中のハムケチャップライスが始めは物足りない控えめな味ですが完食するあたりではちょうどいい味加減になって飽きがこないです。またパラパラと解れていくライスはお腹にもたれずいくらでも入っていきます。「塩梅」という言葉がありますが正にこの言葉通りです。又、付き合わせのザワークラフトがちょうどいい味加減です。別メニューに「サラダ」があるのですが、見た目は家庭的な普通の野菜サラダなのですが、これがなんとも言えない不思議な味です。口ではうまく説明できません。是非、一度訪れて見て下さい。常連向けに「まくら」という超大盛りオムライスも」ありますので自信がある方は注文してみてください。

ただこのお店、「海遊館」の近くという好立地でありながら、日曜・祝日は休み。しかも平日も11時~15時までしか営業してません。地元密着で観光客に媚びないという経営姿勢は見事です。正にオムライス職人のお店です。

 

関西美味礼賛~オーションビュー「オムライス&サラダ」 大阪港・天保山(大阪市港区築港)~

 

二軒目は大阪ではオムライスといえば「北極星」ですが、そこの元チーフが天七で営業している「TOMOYA」です。天七と言えば元々「新京阪鉄道」の天神橋ターミナル(現在の阪急天六ビル)の駅裏で戦前は今で言う梅田・茶屋町のようだったところです。特にこのターミナルは2階にプラットホームを設けた駅内蔵型高層ビルとして当時としては都市電車網の先駆けとなるターミナルだったそうです。僕も20代の頃から結構、このあたりに来ていました。所謂、B級グルメの巣窟で学生や営業マン、タクシーの運ちゃんなどが昼飯や夕飯時になるとウロウロしている街でした。カナエビルというのがあるのですがここにスパゲティの「倶蘇陀麗(くそったれ)」というちっちゃいカウンターだけの店があったのですが結構お気に入りでたびたび通っていました。しかし、その店も街の移り変わりには勝てず今年の6月に25年間の歴史に終止符を打ちました。(中崎町にはまだあるようですが・・・)ちなみにカナエビルの付近にはいろいろな飲食店があってすぐ並びに中華料理の「十八番」という店があるのですが其処もお勧めです。夜でも定食が500円~600円で食べられてメニューも「これでもか!!」と言うぐらいあります。注文は番号で言うのですが僕は18番のトンポウロ定食がお気に入りでした。しかし、今は欠番となっているようです。

話は「TOMOYA」に戻って、ここもカウンターとテーブルが3つの小さくて古めかしいお店ですが、やはりマスターの腕が良いですね。メニューはいろいろな具材が選べるのですが一品ずつ仕上げていくマスターの技術には惚れ惚れします。パラリとしたライスと具材の火加減とそのコンビネーションが絶妙です。タマゴも柔らかすぎず固すぎず口の中でライスと美味く絡みます。ちなみに店名の「TOMOYA」とは書かれていません。「おむらいす」という黄色の看板を目印にして下さい。(小さい店なのでよく通り過ぎてしまいます。)

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関西美味礼賛~オムライスの店 Tomoya 天神橋筋六丁目駅(大阪市北区天神橋7丁目)~

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最後に京都人なら誰でも知っているグリル「アローン」です。京都市役所の隣にあるのですが、何と言ってもこの店のオムライスはでかくて安い!!中のチキンライスは約2合、卵は2~3個というボリュームで580円です。(大盛りではありません。普通サイズです。)しかも、ライスはケチャップでべっちゃりしていておまけにあんかけ状のオリジナルソースが掛けてあってお腹にズシーンときます。僕が来店した時に隣のテーブルにOL風の2人の女性が来ていたのですがオムライスを一つずつ(計2つ)注文して、オムライスがテーブルに運ばれて来た瞬間に2人とも凍っていました。味はとにかくでかくて安いというこの心意気に感心しました。もしカップルで来店する際は2人で一つにされることをお勧めします。そうしなければ恐らく彼女に嫌われるでしょう。

 

関西美味礼賛~グリル アローン「オムライス」 京都市役所前(中京区寺町通御池)~

 

ところでこの「オムライス」というのは玉子とライスと多少の具材という非常にシンプルな構成なのですが扱い方次第で仕上がりがまったく違うものになります。正に建築で言うところの「打ちっぱなし」と同じで例え素材が分かったところで「どうやってこの味がでるの?」という驚きが満載です。単純が故に作者の思慮によって「0」にも「100」にもなると言う妙があります。兎角、複雑怪奇なモノが多い世の中でシンプルでありながら多様なモノというのは学ぶべきものがあると思います。「建築」も「料理」も職人とはかくあるべきなんでしょうね。是非、「オムライス」のような「建築」が見たいです。

 

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