産官学連携・地域貢献
教室を飛び出して
OCTの学び舎は教室だけではありません。学生たちが企業や行政、地域などと関わり、
現場で取り組んだ実践プロジェクトの模様をお届けします。
ダイジェストレポート
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JR森ノ宮駅をリニューアル!
学生の提案が生んだ地域の憩いの場 -
マンションリフォーム実践プロジェクト・コンペ
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Hondaエコマイレッジチャレンジ鈴鹿大会
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泉佐野丘陵緑地プロジェクト
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株式会社タイセイシュアーサービス メゾンドオーク203号室 内装計画
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天王寺動物園プロジェクト
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大阪府営泉佐野丘陵緑地・木工教室
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私たちのまちづくり提案(大阪市北区)
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建築設計学科1年作品展示会
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企業研修
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八木古民家再生プロジェクト
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巨椋プロジェクト「結いの東屋」
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インドレストラン「Laxmi」project
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うみべで! 「すわろう」なにわの海の時空館 アイデアチェアーコンテスト
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山の学校(河内長野編)
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彩都まちびらき10周年記念イベント
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大阪環状線プロジェクト
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作品展示会「建築疾走」
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ARCHITECTURE AFTER 1995
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全国海岸清掃ロボットコンテスト
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木造軸組み移設組み立て
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学外実習:滝川幼稚園ワークショップ
- I部建築学科
JR森ノ宮駅をリニューアル!
学生の提案が生んだ地域の憩いの場
実施期間:2年6ヶ月
メンバー:前原拡詞さん ほか
大阪市が主催する大阪環状線コラボ事業のアイデアコンペにて、大阪市優秀賞受賞の卒業生による提案を、後輩が実現するプロジェクト。大阪城公園の緑が身近に感じられることをJR森ノ宮駅の特徴であるととらえ、「樹々」をデザインソースとしました。大阪城が見えるという発見から、ホーム外壁を透明化し、大阪城公園の緑を取り入れるアイデアを提案。またホーム上の空きスペースを利用して、コミュニケーションスペースを提案し、駅に憩いの場をつくりました。2014年に竣工、2015年8月に除幕式が執り行われ、公開されました。
前原拡詞さん
大西崇之先生
プロジェクト成功には、簡潔かつ魅力的なプレゼンが欠かせません。大きな目標を達成するには、「ホームから大阪城が見える」などの小さな発見と、場・人とのつながりを分析することの積み重ねが重要です。プロと仕事することで、現場の厳しさも経験できます。
- 建築設計学科
マンションリフォーム実践プロジェクト・コンペ
実施期間:1年
メンバー:吉岡由貴さん
大阪にある築40年のアパート「コーポ千代崎」を丸ごと1棟リノベーションするプロジェクト。建築設計学科内でコンペを開催し、最優秀賞者によるガラス張りの住宅設計案が採用されました。今後、オーナーとの打ち合わせを行い、詳細な設計を経て、施工、賃貸をスタートします。
吉岡由貴さん
ターゲットを女性に絞り、ガラス張りの住宅を設計しました。設計案が実現可能か考え、改善していく過程は試行錯誤が多く、やりがいを感じています。
- ロボット・機械学科
Hondaエコマイレッジチャレンジ鈴鹿大会
実施期間:1年
メンバー:奥田貴之さん ほか
マシンの燃料消費量から燃費を算出して出した「燃費性能の高さ」を競う大会に毎年出場しています。先輩と後輩がともにチームを組み、 Honda4ストロークエンジンを用いたマシンを設計。走行方法や形状を試行錯誤しながら改善・効率化することが、目標達成の鍵を握る競技です。
奥田貴之さん
部長として、次回の大会に向け勉強会を開くなどの準備を進めています。自分と相手の思い描くイメージを上手く擦り合わせ、より良い形状を追求したいです。
- 大工技能学科
泉佐野丘陵緑地プロジェクト
実施期間:1年
メンバー:渡部寛章さん ほか
大工技能学科の先輩が、1年次に課題内で制作した半坪サイズの木造の骨組みを、新1年生とともに緑地公園内へと移設するプロジェクト。開園イベント内で8名の学生たちによる組み立てを披露しました。今後は屋根や壁を仕上げ、農具置き場として活用されました。
渡部寛章さん
初めての現場作業で、臨機応変に対応することの難しさを実感しました。また、大阪府に本プロジェクトを認められ、感謝状をいただきました。
- インテリアデザイン学科
株式会社タイセイシュアーサービス メゾンドオーク203号室 内装計画
実施期間:1年
メンバー:藤岡瑞希さん ほか
大阪・西区にある賃貸マンションの1室を、低コストで快適な空間にリフォーム。学生から募ったさまざまなプランのうち、ひとつを実際に施工・販売します。プランの実施が決まった学生は現場での打ち合わせといったプロセスにも参加し、プロの世界を経験することができました。
藤岡瑞希さん
住み手と地域住民が一緒に和むことができる和風空間を提案しました。天井の広さなど、図面には描き込めない現状を提案書に反映させる点がおもしろかったです。
- インテリアデザイン学科
天王寺動物園プロジェクト
天王寺公園「てんしば」から動物園につながる部分に新しく設けられる「てんしばゲート」。インテリアデザイン学科1年生2名が大阪市と連携しイメージの提案をしました。
- 大工技能学科
大阪府営泉佐野丘陵緑地・木工教室
大工技能学科の学生が同公園で行った小屋の組み立てをきっかけに、ブックスタンドをつくるワークショップを開催。制作の工程や木材の性質を自分たちの言葉で説明し、地域の子どもたちをはじめとした、たくさんの人たちに、木に触れる楽しさを伝える機会となりました。
- 建築設計学科
私たちのまちづくり提案(大阪市北区)
地域と関わりながら、まちづくりの課題に取り組む年間プロジェクト。建築設計学科より4チームが参加し、まちの魅力をさまざまな視点でとらえ、課題解決のプランを中間・最終の2回発表した。
- 建築設計学科
建築設計学科1年作品展示会
建築設計学科1年生が、入学後4ヶ月間の学習成果を発信する作品展示会。プロの建築家による指導のもと、数名ごとのチームで、企画から設計、施工、予算管理、広報まで担当しました。
- I部建築学科
- インテリアデザイン学科
- 大工技能学科
- 建築設計学科
- II部建築学科
- 建築士専科
- ロボット・機械学科
企業研修
毎年、春と夏の2回、各学科の学生に建築、インテリア、大工、機械系の企業へのインターンシップ(企業研修)を積極的にすすめています。普段授業で学んでいることが、実際の現場でどのように行われているかを体感することで、将来の進路を考えるための機会となっています。
- I部建築学科
- 大工技能学科
- II部建築学科
八木古民家再生プロジェクト
奈良県大和八木の古民家を改装し、コミュニティスペース(カフェ+寺 子屋)を設計するプロジェクト。建築・大工・建築II部と3学科の有志が参加し、地元の医大生、住民とも協働して、現地調査から設計、施工(左官屋との土壁ワークショップも!)を担当しました。
- 大工技能学科
巨椋プロジェクト「結いの東屋」
京都府宇治市にある家庭菜園「結いの畑」オーナーからの「猛暑時の 休憩スペースがほしい」という相談により、「棟上実習」(大工技能学 科の授業)で組み上げた骨組みの譲渡が決定。実習で生まれた骨組み が、農園関係者に愛される東屋として生まれ変わりました。
- インテリアデザイン学科
インドレストラン「Laxmi」project
インテリアデザイン学科の産学連携課題として、近隣のインドレストラン「Laxmi」シェフ兼オーナーのシング・グラブ氏へ改装プランを提案。選抜された2作品は、店内にて展示されました。
- I部建築学科
- インテリアデザイン学科
- 大工技能学科
- 建築設計学科
- II部建築学科
- 建築士専科
うみべで! 「すわろう」なにわの海の時空館 アイデアチェアーコンテスト
- 大工技能学科
山の学校(河内長野編)
- ロボット・機械学科
彩都まちびらき10周年記念イベント
遊びながらロボットの操作を体験する子ども向けイベントです。ブースを出しロボット・機械学科がつくったピン球搬送ロボットも提供。子どもの無邪気な姿に、ものづくりの根源を再確認しました。
- I部建築学科
大阪環状線プロジェクト
大阪市が主催する大阪環状線コラボ事業のアイデアコンペ(2012年度)にて、大阪市優秀賞を受賞した卒業生たちの提案を、後輩が受け継ぎ、具体化するプロジェクト。森ノ宮駅のホームに憩いの場を生み出すべく、JR西日本や大阪市との打ち合わせを重ねています。
- 建築設計学科
作品展示会「建築疾走」
建築を学びはじめて駆け抜けた4ヶ月の軌跡を発表する建築設計学科1年生の展示会を、大阪のOKTギャラリーで開催。空間構成から広報物、講評会の企画まで、学生たちが手がけました。
- I部建築学科
ARCHITECTURE AFTER 1995
阪神淡路大震災をはじめ、都市のインフラの脆弱性が露呈した1995年を基軸に、以後の建築を模索する展覧会・ワークショップ・シンポジウムを開催。運営や模型制作にも携わりました。
- ロボット・機械学科
全国海岸清掃ロボットコンテスト
毎年、岡山県玉野市渋川海岸で開催される、自作ロボットを用いて海岸の清掃を競うロボットコンテスト。参加した海岸ゴミ処理ロボット部門では、海岸上に撒かれたフィルムケースや空き缶、ペットボトルを5分間でいかに多く回収できるかを競った。2010年には特別賞として地球環境賞を受賞した。
- 大工技能学科
木造軸組み移設組み立て
大工技能学科で最も大掛かりな実習授業「木造建築軸組み実習」で製作した軸組みは、これまで実習終了後に廃材処理されていました。しかし、OCTに取材に訪れた新聞社がこの話を聞き、せっかくなら他の施設に譲って有効活用してもらってはと、新聞記事の中で引受先を募ったのが、このプロジェクトの発端です。そして、この新聞記事を通じて、多くの問い合わせをいただき、譲渡希望者はおよそ20組にのぼりました。
- 大工技能学科
学外実習:滝川幼稚園ワークショップ
近隣の幼稚園で園児対象のワークショップを実施。釘打ちなど大工作業の体験を行いました。また、これを機に、ツリーハウスの寄贈が決定。地域に根ざした活動も展開しています。
まずはチームで調査をして場所の魅力と課題を洗い出し、駅やホームの写真加工をはじめました。ホームからの見晴らしが魅力的だったので、課題である部分的な日当たりの悪さを改善すべく、採光を工夫。利用者が集えるコミュニケーションスペースを設計しました。