10/27(木)・11/4(金)&17(木)&24(木)の4日間、奈良県立 御所実業高校の都市工学科2年生29名に対して、「社会人講師を招いての特別授業」と題し、「強い構造物のしくみを学ぶ」をテーマに奈良県教育委員会から依頼の”高校との連携授業”を、20・21・22年度に引き続き今年も実施しました。
このプロジェクトに対し、教職員3名とOCT建築設備学科の有志4名(1年生2名+2年生2名)の布陣で臨みました。
1・2日目は橋模型の設計から模型製作まで、3日目はせっかく完成した力作模型を破壊してしまう強度実験を行ない、4日目に全工程をふりかえりました。
建設系を学ぶ高校生にとって、「強い構造物のしくみのヒミツ」を体感することができた経験となればと強く願います。
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≪学生スタッフによる振り返り≫
[1・2日目:模型製作]
6つのグループに分かれて、バルサ材を用いた橋模型の製作に取り組んでもらいました。
時間内に完成させることが条件という中で、各グループ時間に追われながらも、強度の強い模型を作ろうと、様々な意見を出し合い熱心に取り組む姿が印象的でした。
中には設計図通りに完成した班や、バルサ材が足りなくなり大幅な変更が出ていた班など、完成した模型にはそれぞれの個性がでていました。僕たちスタッフが中心となり指導をしたので、どのくらいの強度が出るのかスタッフ側の僕たちもドキドキワクワクと結果が楽しみです。
[3日目:実験]
いよいよつぎは、完成した模型を使って強度を測る実験です。どの班の模型が最も強いのか予想を立ててもらい、いざ実験です。
目標は2キロの重さに耐えることだったのですが、どの班も目標をクリアし、中には遥かにその数字を超える班もでていました。想像以上の強度に驚いている学生さんや、もう一度確認のようにバルサ材を触ったり折ったりしている学生さんもいました。
[4日目:ふりかえり]
今回の模型作成から強度実験までの振り返りを行いました。データではどの班が最も強い模型だったのか、どうすれば強い模型が作れるのか、自分たちの模型の改善ポイントなどを学びました。
ただ実験を行って終了するのではなく、きちんとしたデータや理論を用いて確認することで、学生さんたちもより理解を深めることができたと思います。
また、僕たちは学生へ指導することでコミュニケーション能力を磨くことができとても勉強になりました。