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  • 工業技術や建築、大工といったことばの響きから、つい男っぽいものを想像してしまうかもしれませんが、もちろん、OCTではたくさんの女子学生が学んでいます。就職も決まった4人の女子学生に集まっていただき、学校生活や就職体験などで見聞きしてきたことを話してもらいました。実際のところ、どう?やっぱり男社会なの~?

    まずは、男子って……の話

    小枝 建築設計学科は思っていたより女子が多かったですね。

    山田 そう、3分の1くらい。仲良いグループも男女で分かれてるというより、男女混合で、ノリが合うかどうか。

    小谷 建築学科は2クラスあるから、クラスによって雰囲気が違うんですけど、私らのクラスは女子の結束がすごく強い。ウマがあったのか、2年間とは思えない付き合いの濃さです。その代わり、男子学生とはまだちょっと壁があるかな。

    山田 休み時間の雑談は、どうしても男性寄りの会話が飛び交ってますね。あんまりガールズトークという雰囲気ではないかな。

    合澤 大工技能学科で女子は私だけですけど、作業着を着てたら、周りから見たら女子が混じってることすら気づかれない。だから、ボーイズトークも一緒に聞いてますね(笑)。

    小谷 さすが(笑)。私と合澤さんは、オープンキャンパスのスタッフで一緒なので、そういうところでね
    合澤 そうです。ほかの学科で女子の友だちができるからいいんです。だけど、大勢の男子が作業した後は、汗の匂いがすごい。自分もこんな匂いがしてるんじゃないかと……。

    小枝 うわっ! かゆなってきた( 笑)。

    小谷 だけど、たしかに教室ってちょっとくさくないですか。ときどき、教室に入ると男子が多すぎて、おっ!?ってなって、1回窓を開けます(笑)。

    山田 私らの教室はそんなことないよな。

    小枝 うちらも一緒の匂いを発してるから、わからんのかも(笑)。

    山田 インターンで現場事務所に行ったとき、お手洗いを借りたらトイレットペーパーの芯が10個くらい転がってることがありました。勝手に捨てるのもどうかなと思ったので、とりあえず並べて出てきたけど……。

    小枝 とりあえず芯を並べるってどういうメッセージよ(笑)

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    今の道に進んだ理由と恋バナ

    合澤 うちは大分の兼業農家なんですけど、自分が4歳くらいの頃に、でっかい納屋をつくるために大工さんがやって来て、屋根に立ってる姿を見てカッコイイ!って。そしたら、小4でサンタが大工道具をプレゼントしてくれました(笑)。
    小谷 早い!

    小枝 私もお父さんが現場監督だったので、なりたいなというのは早くからあって。いったんは文系の大学に入ったけど、就職して2年でお金をためて、こっちの道に戻ってきました。

    合澤 小谷さんはどうしてこの学校に?

    小谷 私も小6のときに家が新築されて、基礎から家が組み上がっていくのを見て、というのがひとつのキッカケです。

    山田 私はもともとマンションや不動産が好きで、引っ越しも2年に1回のペースでしていて、一度不動産の会社に就職しました。けど、資格とかもってないと将来も不安定やし、産休もとれないと思って……。

    小枝 結婚願望が強いねんな。

    山田 そう、これはずっと言ってるんですけど、結婚しても離婚するかもしれないでしょ。そういうことにも備えて、二級建築士の資格をとって、会社にも貢献して、産休もちゃんととらせてもらえるように。

    小谷 まだ結婚もしてないのに(笑)。でも、私も似てるところがあって、一人で生きていけるよう絶対に資格をとりなさいって、ずっと親から言われてました。

    合澤 結婚はするならする、しないならしないでいいけど、どうせなら家にいてくれる婿がいい。主夫的なひと。
    小谷 私は地元で就職するんですけど、地元に帰る理由の半分は、2年遠距離で付き合った彼氏のこともあります。けど、学校に入る前は、帰って絶対に結婚!って思ってたけど、今は就職して、ちゃんと自分で生活できるようになってからという気持ちになりましたね。

    小枝 あんまり結婚には興味がなくて、一人で生きていけるようになりたいって気持ちが強い。60歳くらいになってから余ってる人がいたら、老後はさみしいから一緒に過ごさへん?くらいでいいかな。孤独死はイヤなんで(笑)。

    小谷 孤独死って(笑)!

    小枝 まずは自分第一でキャリアを積んでいきたいんです。

    男性が多いのは事実。だからこそ!

    小枝 私は建設会社の現場監督として就職します。けど、就活では結構、痛い目を見て……集団面接で男の子だけ相手して、私には全然しゃべってもらえないとか。悲しいなぁとか思いつつ、そんな会社行ったらへん!って(笑)。建築業界に女性が進出ってよく聞く話だけど、まだまだ男社会という面はあるよね。

    小谷 私の友達の女の子で、女性がほしいって言われたから建設系の会社を受けたら、結局、トイレや更衣室の問題があって、やっぱり難しいとなった話は聞きました。

    合澤 左官の研修でもそういう話は聞きました。

    山田 そういうことって世の常というか、もうしょうがないかなって思う。私は工務店の設計部に就職して、3年くらいは研修で現場に出ることになると思うけど、同期入社の男の子の倍がんばって、それでやっと同じレベルで見てもらえるやろうというのはわかってます。嫌やったら違う仕事をしたらいいので。

    小枝 そう思うけど、私は倍がんばるのはないな(笑)。できないことはできないって言いたい。

    小谷 逆に女の子であることを生かすっていうのはない? 女の子だから笑顔でがんばろうとか、そういうふうに考えたい。

    小枝 そうそう。現場が汗臭かったら、さっと汗ふきシートを出すとかね。

    山田 入社したら、まずはトイレットペーパーの芯をちゃんと片付けて掃除しよう(笑)。

    小谷 私も本当は現場に行きたかったけど、やっぱり女の子やからということもあって、設計に配属が決まりました。だけど、現場が好きなのでいずれは現場に出たい。

    合澤 私は、大工として滋賀の工務店に就職して、そこにある作業小屋みたいなところに住むことが決まってるんですけど。

    山田 すごいね!

    合澤 家賃光熱費タダで、作業場使って練習できたりするなら、これは住むしかないなって。それで、就職先の棟梁には、「誰かがちょっかいかけてきたらオレにぜんぶ言えよ」って言われてます。

    山田 うちの学校にいるからガテン系ってわけじゃないよね。就職先が市役所だったりする子もいるから、進路によるって感じで。

    合澤 けど、今日のメンバーはみんな現場好きが集まってましたね(笑)。

    • photo:小谷美保さん
      建築学科
      小谷美保さん

      モルタル塗りや鉄筋組立など、実技系の授業が好き。卒業制作の一環として、クレーン運転や玉掛の免許を習得した。最近残念だったことは、マンガ『NARUTO』が連載終了したこと。

    • photo:山田郁世さん
      建築設計学科
      山田郁世さん

      授業の発表前は、カラオケボックスで作業をしながら ZARD「負けないで」で気合いを入れる。卒業制作は、ハンセン病の隔離政策に使われた島を新たな観光視点で紹介したパンフレット。

    • photo:小枝末起子さん
      建築設計学科
      小枝末起子さん

      山田さんとは友人で、隣で歌われる「負けないで」にイラッ(笑)。卒業制作では、建築業界で働く女性にインタビューして実情を調査した。最近気になってるのは三代目 J Soul Brothers。

    • photo:合澤夕貴さん
      大工技能学科
      合澤夕貴さん

      卒業制作では、3人で野鳥観察小屋をつくり、いずれは泉大津の緑地公園に納品まで行う予定。最近見た映画『ベイマックス』では、大泣きしてしまった。