学科紹介
卒業制作
各学科2年次の授業内で制作していく卒業作品をアーカイブ。
どう考え、答えを導き出したか、そのプロセスが問われる最終課題です。
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ツリーハウス〜自然との共生
- I部建築学科
石川麻未
木の上で暮らせたら楽しそうだなと思ったのが制作のきっかけです。桜の木の上でのんびり自分の世界を楽しめるように、自分のサイズに合った、自分が一番居心地良く思えるツリーハウスを構想。自然と触れ合うために、窓や階段、梯子をたくさんつくって、いろんな角度、高さから景色を眺められるよう工夫しました。
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てんまの森
- I部建築学科
瀧尻賢
OCTがある天満橋の大川沿いは、とても美しい桜並木のあるところ。この木々や環境を生かして、OCTの学生が森と共生できる学生寮を設計しました。ポイントは森と建築空間の一体化。学生時代最後の設計だったので、かなりの時間をかけて取り組みました。難しかったけれど、とても楽しい経験になりました。
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交わる風景〜ひと・まち・かぜ
- II部建築学科
田辺幸香
移動だけの通路のようになっている大阪駅周辺の道を、人と人との出会いやふれあいに満ちた空間にし、人の交わる風景が、まちの表情になるよう計画しました。人との出会いは、私が今まで生きてきたなかで、もっとも大切なこと。OCTで友だちや先輩、先生方と出会い、その想いがさらに強く思っています。
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BOAT TAXI
- II部建築学科
雪辰孝之介
大阪の中心部である梅田(キタ)と心斎橋・難波(ミナミ)間に位置する中之島を、交通面の核とするプランです。小さなボートが島全体をターミナル的役割へと変え、各路線へのアクセスを便利にします。手薄になりがちな部分を解消すべく、歴史・文化・動線・ターゲットなど細やかなリサーチに気を配りました。
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振れ隅屋根
- 大工技能学科
西岡一弥
実習で棒隅屋根の墨付けをしたので、それを応用した振れ隅屋根の墨付けもしてみたいと思いました。正確に墨付けをすることと、きれいに加工すること、丁寧で見やすい図面を描くことに注意してつくりました。
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北の総門
- 大工技能学科
岡村信一
萩城三ノ丸の東側にあたる総門。城下町の風景を見て育ったので、地元を感じられる作品をつくりたかった。門は内外を仕切る部分であり、その存在感が必要だと思います。そこで、忠実に再現するために男梁と女梁のところにダボを用いたり、扉に自分流のデザインをして遊んでみるなどの工夫を凝らしました。
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McDonald’s
- インテリアデザイン学科
片山薫
約4年半McDonald’sでアルバイトをしていて、そのなかでいくつか思う点があり、自分が働いていた店舗を改装したいと思いました。改装のポイントは、健常者の方も障がい者の方も、ともに楽しく過ごせる空間。模型の制作では、椅子、テーブル、壁の素材まで細かくこだわり、愛情をもってつくりました!!
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High Chair
- インテリアデザイン学科
籔田寛
自分だけの空間を味わいながらも、まわり(社会)ともつながっているイメージを、家具で表現しました。単なる椅子だとデザインが面白くならないので、今までにないようなデザインを意識してつくりました。
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Juke Joint
- インテリアデザイン学科
鶴見淳一
大好きな音楽と建築をテーマに、その「原点」に回帰し、何事にもはじまりがあったからこそ、今があるということを訴求しました。舞台は1930年代のアメリカ・ミシシッピ州。当時盛んだった「Blues」のライブがよく行われていた居酒屋を想定し、建物自体の古さはもちろん、店内の雰囲気も最大限に表現しました。
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おばあちゃんの正座椅子
- インテリアデザイン学科
天見光
私のおばあちゃんのためだけの、正座用の椅子です。普通の椅子にも正座するおばあちゃんに、もっと快適に正座してほしいと思ってつくりました。足に負担がかからないように、座面部分のクッション材や畳、大きさなどにこだわっています。
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ミニバイク
- ロボット・機械学科
金城亮則 川野達広 上見一也
普通のミニバイクにはない、独創的で面白いミニバイクをつくろうと思いました。とくにこだわったのは、バイクをコンパクトに折りたためるようにする機構や、コンセントを使わず日光だけで充電できるよう、ソーラーパネルを取り付けたことです。
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いやしの机(ピタゴラ装置)
- ロボット・機械学科
木下厳希 伊藤良覚
タゴラ装置とは、コースに沿って動く球のエネルギーによって仕掛けを動かすもの。本作品ではモーターによって球をループさせ、「机の中に海に沈んだ都市がある」という奇想天外なコンセプトを立てました。外見的には、誰もがそれが何なのか分かるように、出来るだけスケールを合わせ本物らしく見せること。また、内部の限られた空間に仕掛けやコースを配することで、都市に見えるよう工夫しました。
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たこやき王子
- ロボット・機械学科
長谷博和 大谷和生 民谷聡之
大阪らしいユニークな見た目を意識しながらも、ロボット競技会に臨んで、確実かつ独創的なアイデアを盛り込んだ作品です。シンプルで素早く可動できる車幅拡張アームや、機動力と耐久性を兼ね備えた車体、装飾などに力を入れてつくりました。
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2足歩行ロボットプログラミングの追求
- ロボット・機械学科
関西祐馬
2足歩行ロボットは、ラジコンの要領でコントローラーのボタンで操作するのですが、そのボタンに割り当てる動きをつくるのがプログラミング。そして、本作品では、既存機器を改造するのではなく、プログラムづくりから行うことで、歩くなどの標準的な動きよりも段差を上がるなどの発展的な動きをつくることを目指しました。特に苦労したのは重心の移動。段差を上がるときに重心を下から上へと移動させるのが難しかったです。また、ほふく前進や、その状態で旋回・後退する動きにもこだわりました。
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笑顔の集まる場所
- I部建築学科
永井まり恵
ゴミ処理場建設反対! そんな周辺住民を笑顔にするこれからの処理場のあり方と未知なる可能性を提案しました。森之宮のゴミ処理場移転計画を題材に、周辺住民に受け入れられる新しいゴミ処理場を設計し、ゴミ処理施設を一塊にするのではなく、工程ごとに施設を分割。それぞれの間を、遊び、読書、展示など、住民が利用できる公共空間としています。
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スレチガイ
- I部建築学科
樋口吏世太
誰もが敬遠する場所を人が集う場所に変える、既成概念を打破した新しい防波堤。防波堤は危険な場所。そんなマイナスイメージの空間を、人々の新たな交流の場としてデザインしました。防波堤本来の機能は残しつつ、その細長い形状を生かすことで作品を展開。人々がすれ違う際の、一瞬の出会いを演出する空間を創造しました。また、自然に背かず、満潮時には一部が沈む形状の変化も見どころです。
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結果、楽しい場所になる
- I部建築学科
垣内美咲
“建物単体で存在するのではない建築のあり方”を、OCTの学びから知り、強い衝撃を受けました。今回、この考えを発展させ、建物が単体で存在しない階層性の低い状況をつくり上げていくと建築やその部位がもつ意味はこれまでとは変わっていくのではないかと思い、そのような建物の密集地である「都市」を制作。従来の都市とは違う新しい光景、階層性の低い都市を目指しました。
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Flat House 間取る余地を残す価値
- I部建築学科
山本将大
大阪府内では、高度経済成長期に建てられた府営住宅の建て替えが、老朽化を理由に盛んに行われています。卒業制作では、実際に計画進行中の貝塚橋本住宅を対象に、次世代に向けた府営住宅の新しい形を提案。住む行為を、プライバシーのための「棲む」と、パプリックな「住む」に分け、プライバシーを確保しつつ、公共性を損なわない住環境の創出を目指しました。
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人と人の繋がりを公園から育てる
- I部建築学科
佐々木麻衣
「北大江公園」がある北大江地区は、大阪市中央区大阪城の西側にあたり、アクセスも良く、緑豊かな地域です。しかし、現在はビジネス街で大人が多く、子供の姿を見かけることはあまりありません。『北大江公園』を改修・改善し、“自然と子供たちが集まる公園”にすることで、人と人を繋げ、北大江地区を住みやすく、子育てに適した環境にする計画を考えました。
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木もれ陽の射す家
- I部建築学科
松浦健治
利用しづらい横長の敷地を有効活用し、家族が円満に暮らせる家を設計したいと思い、卒業制作に取り組みました。設計する上で最も考慮したのは、敷地の形状および大きさです。横長な敷地のせいで建物に奥行きがなく狭苦しくなるところを、各部屋を細かく割らずに大きく使用することで防ぎました。また、吹き抜けやリビング階段を設けることで、開放的な印象を与えています。